思惑のウラにある思惑村上春樹の文章が好きです。表現が心地よいのは言わずもがなですが、モノゴトを見る角度が素晴らしくユニークなのが、一番好きな理由です。世間って、自分が想像するよりも数百倍複雑で、色んな思惑が渦巻いていて、一つひとつが利己的で、なのに、一つひとつが、万人のための思惑のフリをしていて、みんなそれに気づいていて、声を上げる必要があるのに口を閉ざしたままでいる。口に出した瞬間、負けが決まってしまうことが分かっているのではないかと疑ってしまうほどの不自然さだ。全てが表面の世界で成り立ってはいないのだろう。鏡の中の世界で起こっている無数のドラマがあるのだろう。数億の思惑の裏に数百億の思惑が隠れていて、見えない手が今か今かと沼へと引き釣り込もうと準備...13Aug2016◯◯を語ってみた
生命とは。今日は、8月6日。ちょうど71年前、広島に原爆が投下され、14万人もの尊い命が犠牲となりました。日々、当たり前のように生きていますが、生命って何なんだ。ということを、少しだけ真剣に考えました。以下、西田徹さんの「時空を旅する遺伝子」を読んで感じたことをベースにしています。私たちは40億年前にそのスタートを切りました。生命っていうのは、レースのようなもので、この世に生を受けるというのは、バトンを受け継ぐという意味を持ちます。霊長類ヒト科のバトンを持ったランナーが走り始めて以来、人類はそのバトンをしっかりと繫いで来ました。そして、今、私たちは受け継がれたバトンを握りしめ、必死にそのトラックを走り続けています。生命の神秘を考えると、必ず、...05Aug2016◯◯を語ってみた